JR北海道、東日本、貨物と東急電鉄の4社は12日、伊豆観光で人気の豪華列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」(8両編成)などを北海道内に運び込み、今年と来年の夏に観光列車として走らせると発表した。会社の枠を超え、昨年の地震からの復興を目指す。
テツの広場
JR北が各社に要請して実現した。東急がJR横浜―伊豆急下田間を走る東急のロイヤルエクスプレスを、JR東が東北地方を走るトロッコ風観光列車「びゅうコースター風っこ」(2両編成)をそれぞれ貸し出し、JR貨物が北海道まで運ぶ。道内ではJR北が運行する。
風っこは今年7月27日~9月8日の土日祝日に、宗谷線の稚内―音威子府間と旭川―音威子府間を運行。窓ガラスを外した車両で天塩川やサロベツ原野、利尻富士などの風景を楽しめるという。
ロイヤルエクスプレスは2020年の夏ごろに約1カ月間、札幌から道東方面を周遊するルートを検討。非電化区間も走れるようディーゼル機関車が牽引(けんいん)し、電源車を付属させる。車内サービスは東急のクルーが担う。
JR北の島田修社長は「観光列車は訪日外国人客も取り込める。復興に大きな効果があるはず」と期待している。(細沢礼輝)