山々に囲まれた京都・比叡山のふもとの集落に、「八瀬童子(やせどうじ)」と呼ばれる人々がいる。後醍醐天皇(1288~1339)を護衛し、明治、大正両天皇の逝去時にも棺(ひつぎ)を担いだ人たちだ。その縁を地域で引き継ぎ、いまも天皇、皇后両陛下や皇族方が京都を訪れた際は出迎えている。25日、両陛下は退位前最後の京都訪問へ出発した。八瀬童子は今回も京都御所で出迎える。 【特集】去りゆく平成、新元号へ 【写真特集】天皇皇后両陛下 ともに歩んだ平成 京都市歴史資料館の宇野日出生(ひでお)・主任研究員によると、八瀬童子は比叡山延暦寺の雑役や輿(こし、人を運ぶ乗り物)を担ぐ役を担い、14世紀、足利尊氏と対立した後醍醐天皇の逃走を手助けした功績で皇室との縁ができた。 以降、租税を免除することなど… |
天皇の棺を担いだ普通の人々 700年前から続く奉仕
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