警察が昨年1年間に把握した配偶者などパートナーに対する暴力(DV)の被害は、前年より5027件(6・9%)多い7万7482件に上り、15年連続の増加となった。DV防止法が施行された2001年から統計をとり始めて以降最多だ。ストーカー被害は6年連続で2万件を超えた。警察庁が28日発表した。
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DV被害者は79・4%が女性。男性も年々増え、1万5964件と5年間で2・6倍になった。年代別では30代28・2%、40代24・1%、20代23・4%の順に多い。加害者は配偶者や元配偶者が76・1%を占めた。
事件として摘発したのは、前年より666件多い9088件で過去最多。容疑別では暴行5233件、傷害2958件、凶器を示すなど暴力行為等処罰法違反252件、脅迫110件、殺人未遂109件など。殺人は、青森県三沢市で昨年8月、元妻をナイフで殺害したとされる事件と兵庫県姫路市で昨年2月、同居する女性に可燃性の液体をかけて焼死させたとされる事件の2件だった。
警察から加害者への指導警告は…