新元号が「令和」に決まったことを受け、新しく天皇、皇后となる皇太子さまと雅子さまにゆかりのある人たちは、新たな時代の到来に思いをはせた。
新元号は「令和」(れいわ) 万葉集典拠、国書由来は初
「令和」どう思う?「堅すぎますね」「災害ない時代に」
【詳報】新元号「令和」発表の一日をタイムラインで
学習院大学目白キャンパス(東京都豊島区)から徒歩3分ほどの洋食店「マックス キャロット」は、皇太子さまが同大大学院在学中に通った店だ。元店主の坪井明人さん(70)は、新元号の発表を営業中の厨房(ちゅうぼう)で見守った。「音の響きや『和』という字が、皇太子さまにぴったりだと思った」と話す。
初めて来店したときは、学友ら10人くらいで訪れ、ポテトグラタンを注文した。アルバイトの子は、ジャガイモの皮をむきながら「これが殿下の胃袋に入ると思うと、なんだか不思議ですね」と感心したように話していた。
以来、しばしば顔を出すように。角の席に陣取り、豚肉とナスの炒め物などをよく口にした。ウイスキーはロックで。にぎやかにおしゃべりを楽しみ、会計は割り勘だった。
しばらく皇太子さまの足は遠のいているが、印象的なのは気配りのこまやかさと気さくさだ。坪井さんが料理を運ぶと、柔らかい表情で「結構(な味)ですね」といつも声をかけ、写真撮影にも応じてくれた。預かったバッグが、革がすり切れるくらいまで使い込まれていたのも記憶に残る。
「皇族方がお見えになると緊張してしまうが、皇太子さまの気遣いや振る舞いに触れると、ほっと和らいだ」。平成の時代は、さまざまな災害や事件に見舞われた。令和は「穏やかであってほしい」と期待する。
雅子さまの実家近くの東京都目黒区の洗足商店街では毎年、ご結婚を記念するイベントを開催。昨年からは夏に「洗足プリンセスフェスタ」という新たなイベントを始めた。
同商店街振興組合の依田悦子・…