米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設工事に抗議中だった芥川賞作家の目取真(めどるま)俊さん(58)=名護市=が、不当に身柄を拘束されたとして国を訴えた訴訟で、目取真さんは、国に計8万円の支払いを命じた一審・那覇地裁の判決を不服として、福岡高裁那覇支部に1日に控訴した。
本土との溝、基地問題の行方は…沖縄はいま
那覇地裁は、米軍と海上保安部が目取真さんを長時間拘束したことは「海保の引き受けが遅れたもので合理的理由がない」として、その後に刑事特別法違反容疑で緊急逮捕したことと合わせ海保の対応を違法と認定した。目取真さんの代理人弁護士によると、米軍による拘束の違法性や同法が憲法に違反するという訴えが認められなかったことを不服として控訴した。