「花折女房」で女房の登場に驚く亭主は、この表情=3月24日、佐藤慈子撮影
梅が散って桜が咲くころ、京の花街(かがい)は踊りの季節を迎える。3月下旬から5月にかけ、5花街のうち、祇園東をのぞく四つの花街がそれぞれ舞台公演を催す。その皮切り、今月7日まで開かれている上七軒の「北野をどり」(
http://www.maiko3.com/kitano-odori.html
)では、円熟の舞を見せる芸妓(げいこ)らに交じり、4人の舞妓(まいこ)が初舞台にのぞんでいる。
【特集】京都花街マガジン
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「笑顔で」「可愛いよ」と、からかい半分に声をかける同期の1年生舞妓たち=2月13日、佐藤慈子撮影
2月1日。今年の北野をどりの制作発表会見が、公演の舞台となる京都市上京区の上七軒歌舞練場で開かれた。その場で報道関係者に配られた資料の中に、一筆箋(せん)のコピーが入っていた。4人の舞妓が、初めてのぞむ北野をどりへの抱負をしたためていた。
《おおきに 梅さなどす。去年…