自民党の北川知克・元環境副大臣の死去に伴う衆院大阪12区の補欠選挙が9日告示され、自民党公認と、大阪ダブル選の勢いに乗る日本維新の会、無所属2人の計4人が立候補を届け出た。21日に投開票される。
立候補を届け出たのは、無所属での立候補となった共産前職の宮本岳志氏(59)=共産、自由推薦=、維新新顔の藤田文武氏(38)、無所属の樽床伸二元総務相(59)、自民新顔の北川晋平氏(32)=公明推薦=の4氏。
宮本氏は比例近畿ブロック選出の現職衆院議員だったが、安倍政権への対立軸として無所属で立候補し、野党共闘を呼びかける。
藤田氏を擁立した維新は、大阪府知事・大阪市長のダブル選で大勝した勢いを受けて、補選でも勝利をめざす。
樽床氏は民主党政権で総務相などを歴任。閣僚経験を背景に実績を強調し、人口減社会への対策を訴える方針だ。
知克氏の「弔い選挙」を掲げる自民は、知克氏のおいの晋平氏を擁立。党本部幹部を積極投入し、参院選の弾みにしたい考えだ。(年齢は投開票日現在)(古田寛也)