統一地方選で全国行脚を進める自民党の石破茂・元幹事長の応援が一部でハレーションを生んでいる。自民系候補が分裂した余波を受けた格好だが、「ポスト安倍」を狙う石破氏にとっては地方人気が頼りでもあるだけに、石破派内からは懸念の声も上がる。
石破氏は、昨秋の自民党総裁選で安倍晋三首相に一騎打ちを挑み、党員・党友の地方票45%を獲得。首相には敗れたものの、「選挙の恩は選挙で返す」と、総裁選で支援を受けた参院竹下派の議員の地元を中心に、選挙応援に走り回る。
自民党の国会議員が推す党推薦候補と県議の大半が支持する候補との事実上の一騎打ちとなった島根県知事選(7日投開票)。総裁選で参院竹下派が石破氏を支持する流れを作った青木幹雄・元党参院議員会長のおひざ元だ。石破氏は、青木氏の長男で参院議員の一彦氏の要請で敗れた党推薦候補の応援に入り、街頭演説で支援を訴えた。
これに怒ったのが知事選を制し…