国際陸連はこのほど、ワールドランキング制度の導入を正式に始めた。異なる種目の選手をランキングで比較し、「どちらが強いのか」というファンの興味関心を高める目的がある。来年の東京五輪の参加資格にも利用されるため、対策が必要になりそうだ。 ランキングは男女各種目別に毎週更新され、4月16日現在での日本選手の上位者は別表の通り。日本選手では、3月のアジア選手権男子20キロ競歩(能美)で優勝した山西利和(愛知製鋼)がただ1人1位にランクされた。 ランキングは選手の出した記録をポイント化した「記録スコア」と大会の「順位スコア」を合計したものを基に作られる。種目によって2~5大会の平均がその選手のスコアとなるので、いわゆる「一発屋」は排除される。 記録スコアは、記録に応じた点数が各種目によって細かく定められており、例えば、今年2月に戸辺直人(ANA)がマークした走り高跳びの日本記録2メートル35の記録スコアは1224点。100メートルで同じスコアを出すためには9秒95、マラソンだと2時間6分34秒となる。 順位スコアは大会を10のカテゴリーに格付けし、優勝した場合、五輪や世界選手権は350点、21日から始まるアジア選手権(ドーハ)では200点、日本選手権では100点と異なる。 ■最強… |
「一発屋」は排除される 国際陸連がランキング制度導入
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