愛知県岡崎市に事業本部があるバス会社「KRB観光バス」が車検切れの貸し切りバスを運行し、中部運輸局の調査に虚偽の申告をしていた問題で、愛知県警は25日、同社と社長ら男性2人を道路運送法違反の疑いで書類送検し、発表した。一連の問題を受け、同社の行政処分は通常より重くなり、社員の人生も狂わせた。
県警によると、送検容疑は、中部運輸局愛知運輸支局の調査に虚偽の報告をしたというもの。運輸局によると、同社は昨年6~7月、車検が切れた貸し切りバス1台を計20回運行。内部告発を受けて昨年11月に愛知運輸支局が行った呼び出し調査に対して、「無車検では運行していない」などと説明していた。
朝日新聞が問題を報道したことなどを受けて、中部運輸局は同社に特別監査をし、虚偽報告など計19件の法令違反を確認。今月12日、同社の本社営業所(同県豊田市)を同日から5月7日まで26日間の事業停止処分にしていた。
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