30年前の改元時に自粛ムード一色になったテレビは今回も、やはり改元一色になりそうだ。NHKは4月29日~5月1日の3日間で計33時間の関連番組を放送予定。通常のニュース番組内でも多くの時間が割かれる見込みで、番組表がほぼ改元関連番組で埋め尽くされている状況だ。
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NHKでは、改元前の29日から総合テレビの編成を全面的に改元関連に充てる。29日は午前7時半から「陛下が愛した那須」を皮切りに、天皇・皇后陛下の歩みを振り返る「天皇 運命の物語」の1~4話(各75分)を一挙に放送。全日本柔道選手権や「ニュース7」「ニュースウオッチ9」を挟みながら、夜には大みそかの紅白歌合戦の名場面を振り返る「総決算!平成紅白歌合戦」を午後11時半まで約3時間放送する。
30日は午前8時15分から平成の出来事を振り返る「ゆく時代くる時代」を午後4時まで(途中ニュースなどあり)。夕方の退位の儀式を伝え、さらに2本のNHKスペシャル「日本人と天皇」「平成 最後の晩餐(ばんさん)」を放送する。
30日夜は民放も、タモリ(フジテレビ)、笑福亭鶴瓶と中居正広(日本テレビ)、安住紳一郎と古舘伊知郎(TBS)、羽鳥慎一(テレビ朝日)ら知名度の高いタレントやキャスターを司会に据えた特別番組で平成を振り返る予定だ。
平成から令和に切り替わる1日午前0時は各局とも報道番組などを拡充して生中継で各地の表情を伝える。テレビ東京の小孫茂社長は「テレビが始まってから初めての明るいムードの中での元号の変更、改元となる」とし、「当然のことながら、他局さんとはちょっと違う味付けを検討している」と25日の定例会見で語った。
翌1日は午前中の即位関連の儀…