傷ついている方がいるだろうと容易に想像がついた――。一般人の性別を確認した10日の読売テレビの報道番組「かんさい情報ネット ten.」のコーナー企画を生放送中に批判した番組コメンテーターで作家の若一光司(わかいちこうじ)さんは、15日の同番組に出演し、「報道番組としては、差別や偏見を助長することはしてほしくなかった、止めたかったというのが、私の率直な思いです」と語った。
「止めたかった…」放送中苦言の出演者 読売テレビ問題
取材経験から「自分の性が一般的でないということによって、差別を受けたりいじめを受けたりして、自殺された方もたくさんおられます」と若一さん。「性的少数者の方がこれを見ていたら、本当に心を痛めるだろうな、街でこんなことをされるかもしれないと、震えておられるだろうなと。(取材を受けた)ご本人が納得していたとしても、そうでない受け止め方をする性的少数者、視聴者もいるだろうと思いました」と振り返った。
番組では、性別を確かめるためにお笑い芸人が一般人の体に触れたり、保険証を確認したりするシーンを放送。同局は13日、このコーナー企画を当面休止することを発表し、番組内で報道局長らが謝罪していた。
若一さんの15日の番組での発言の要旨は、以下の通り。
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