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「平成」が終わり、いよいよ「令和」の時代が幕を開けました。新天皇陛下の即位にともない、1日はさまざまな儀式が行われます。令和最初の日、全国の出来事をタイムラインで追いかけます。
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沿道の人たちに手を振りながら車で皇居に入る天皇陛下=2019年5月1日午前9時57分、東京都千代田区、越田省吾撮影
10:30
新天皇陛下が「承継の儀」
新天皇陛下が皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ剣璽(けんじ)等承継の儀に臨んだ。
9:00
明治神宮に行列
東京都渋谷区の明治神宮では、午前5時の開門直後から令和初日の御朱印を求める人たちが行列を作った。予想を上回る人出に対応するため、午前9時の予定だった受け付け開始時間を午前6時半からにした。
さいたま市から訪れた中里有花さん(51)と長男で小学6年生の颯人(はやと)君(11)は約2時間並び、「令和元年5月1日」の日付が入った御朱印をもらった。御朱印集めが趣味という颯人君は「新しい時代の最初の日にもらえた。自慢できる」と笑顔を見せた。
明治神宮では御朱印を求める人たちが行列を作った=1日、東京都渋谷区
8:47
「おことば」閣議決定
政府は首相官邸で臨時閣議を開き、1日午前に行う「剣璽(けんじ)等承継の儀」と「即位後朝見の儀」を国事行為として行うことを閣議決定した。新天皇陛下が朝見の儀で天皇として初めて述べる「おことば」と、安倍晋三首相による「国民代表の辞」も決定した。
臨時閣議に臨む安倍晋三首相(中央)=2019年5月1日午前8時46分、岩下毅撮影
08:30
婚姻届提出、20組が列
愛知県豊橋市役所が婚姻届特別窓口を開いた。先着100組には鉢植えの花を贈った。
受け付け開始前から20組以上が列をつくった。先頭は市内に住む西岡宗樹さん(24)と高岡夏良(なつみ)さん(24)の2人。午前6時前に着いたが「1番とは思いませんでした」。
婚姻届を提出した先着100組に鉢植えが贈られた=2019年5月1日午前8時43分、愛知県豊橋市、宮沢崇志撮影
08:06
令和ゆかりの地、長い列
「令和」ゆかりの地、福岡県太宰府市の坂本八幡宮では、朝から参拝者の長い列ができていた。境内は前日からにぎわい、令和と書かれたパネルや令和元年と記された御朱印を手にして記念撮影をする人たちの姿がみられた。
「令和」ゆかりの坂本八幡宮は早朝から参拝客らでにぎわった=2019年5月1日午前8時6分、福岡県太宰府市、小宮路勝撮影
07:30
自転車4日こぎ、皇居で記念撮影
大阪市淀川区の製造業木内信吉さん(48)は4月28日昼に自宅を出発し、自転車をこぎ、4日かけて皇居に到着した。午前7時半ごろに皇居に到着すると、持参した「令和」の文字を印刷した紙を持ち、皇居を背景に記念撮影した。
当初は淡路島への自転車旅行を計画していたが、家族から「そんなん記念にならへんやろ。やるなら皇居やろ」と言われて一念発起したという。宿泊はネットカフェ。静岡県で道を間違え、電車に乗ったが、箱根の山も自転車で越えた。
この日が誕生日という。「ただただ疲れた。自転車に乗り続けてテレビも見なかったから、元号をめぐる話題はよくわからないけれど、みんなが僕の誕生日を祝ってくれるみたいでうれしい」と笑った。
05:30
新天皇の健康を祈願
千葉県成田市の成田山新勝寺で、新天皇の健康と世の中の平穏が長く続くことを祈る「奉祝朝護摩供(ほうしゅくあさごまく)」が始まった。約300人が参列し、大本堂で約50人の僧侶が読経した。5日まで1日8回、計40回の護摩修行が行われる。地元の老舗和菓子店「なごみの米屋(よねや)」の諸岡良和社長は「穏やかな時代が長く続くことを祈りました」と話した。
新天皇の健康と世の中の平穏を祈る朝護摩供(ごまく)が始まった。大導師の岸田照泰(しょうたい)権大僧正(ごんだいそうじょう)が護摩木を火に入れた=2019年5月1日午前5時57分、千葉県成田市の成田山新勝寺、根岸敦生撮影
04:50
サンシャイン60で「初の日の出」
東京・池袋の高層ビル「サンシャイン60」の展望台には、令和初の日の出を見るイベントに約100人が集まった。ただ、窓外に見えるのは真っ白な曇り空。建物一つ見えず、「全然、太陽出てねえ」「もう無理だ」。来場客らは苦笑いを浮かべながら、家路についた。
04:11
本土最東端に370人
本土最東端の納沙布岬(北海道根室市)には、「令和」最初の日の出を見ようと、早朝から約370人の観光客や市民がマイカーなどで押しかけた。しかし、日の出の予想時刻とされた午前4時11分ごろには、低く立ちこめた雲に阻まれ、太陽は拝めなかった。地元の根室交通のバスツアーに参加した男性は「日の出が見えなくて残念だが、なかなかできない経験ができた」。
「令和」の初日の出を見ようと、納沙布岬灯台から東の海上を注視する人たち=1日、北海道根室市、神村正史撮影
午前10時半から「承継の儀」
新天皇即位に伴い、皇居・宮殿では1日午前10時半から、皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ「剣璽(けんじ)等承継の儀」、午前11時10分から新天皇が最初のおことばを述べる「即位後朝見の儀」がそれぞれ国事行為として行われる。
高度1万4千メートルまで上昇すると令和となって初の日の出が雲間から見えた=2019年5月1日午前4時46分、新潟・佐渡島の北70キロ、朝日新聞社機から、迫和義撮影