10連休が明け、学校が始まった。久々の学校生活に不安を抱えている子もいる。子どもたちのSOSを大人は、どうくみ取ればいいのか。専門家に聞いた。
子どもの悩みを電話やチャットで聞くNPO法人チャイルドライン支援センター(東京都新宿区)には、連休中も電話相談が寄せられた。「学校に行きたくない」という相談に、相談員はまず、「ゆっくり休んでいいよ」「無理しなくていいよ」と語り掛けた。
同センターの高橋弘恵さん(58)は「10連休や夏休みなどの長期休みは、子どもの悩みが見えやすくなる。周りの大人はさりげなく、聞くようにしてほしい」と話す。
子どもが発する言葉にはわかりやすいサインがある。「学校、嫌だな」などという場合は、「そうなのね」「どうしたい?」と肯定しながら聞くと、子どもは話しやすくなる、という。過剰な心配や、理由を問い詰めるのは逆効果。ほかにも「夜眠れない」「おなかが痛い」など、体の異変を訴える場合もある。無理して学校に行き、さらにつらい思いをする子も。高橋さんは「しばらく子どもの変化に注意してほしい」と話す。
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