速度の出し過ぎで事故を起こし、2人にけがをさせたとして、静岡県警は8日、静岡新聞社東部総局(同県沼津市)の編集部カメラマン、水島重慶容疑者(27)=同市市場町=を自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで逮捕し、発表した。捜査関係者によると、「事故を起こしたことは間違いない」と供述しているという。
県警交通指導課などによると、水島容疑者は3月3日午後3時ごろ、沼津市大岡の国道414号交差点を社有車で左折しようとした際、制御が難しいほどの速度を出していたため曲がりきれず、信号待ちの軽乗用車など計3台に次々と衝突して2人に軽傷を負わせた疑い。自ら110番通報したという。
同社によると、水島容疑者は2014年4月に入社し、編集局写真部に配属。17年に東部総局に編集部カメラマンとして異動した。事故時は取材を終え、会社に戻る途中だったという。同社は「報道機関に携わる社員がこのような容疑で逮捕されたという事実を重く受け止めております。けがを負われた方々をはじめ、事故に巻き込んだ方々らに改めて心よりおわび申し上げます。詳細に事実を確認した上、厳正に対処します」とコメントした。