同僚3人をアイスピックで刺して殺害しようとしたなどとして、静岡県警富士宮署は10日、住所不詳、会社員川俣浩容疑者(38)を殺人未遂と公用文書毀棄(きき)の疑いで現行犯逮捕し、発表した。署によると、刺したことは認めているが、「殺意はなかった」と話しているという。3人はいずれも軽傷。
署によると、川俣容疑者は9日午後10時40分ごろ、同県富士宮市舞々木町の電子機器工場で、組み立て作業中だった19~54歳の派遣社員の男女3人の首などを後ろから次々と家庭用アイスピックで刺し、殺害しようとした疑いがある。周りにいた作業員たちが取り押さえた。また、10日午前1時40分ごろ、署での取り調べ中に弁解録取書を引き裂いた疑いがある。
川俣容疑者はこの工場に勤めていたが、欠勤が続き、退職が決まっていたという。署は動機などを調べる。