米海軍のミサイル駆逐艦「プレブル」と給油艦「ウォルター・S・ディール」が22~23日に台湾海峡を通過した。第7艦隊が23日、明らかにした。台湾支援の姿勢を示し、中国を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
第7艦隊のドス報道官は声明で「『自由で開かれたインド太平洋』に対する米国の関与を示すものだ。米海軍は国際法の許す限り、どこでも飛行・航行する」と強調した。一方、中国外務省の陸慷報道局長は23日の会見で「中国は米国に対し、すでに厳正に抗議した」と明かしたうえで「米国が台湾海峡や中米関係に悪影響を及ぼすいかなる行動も取らないよう希望する。台湾問題は、中米関係における最重要で最も敏感な問題だ」と訴えた。(ワシントン=園田耕司、北京=冨名腰隆)