スタジオジブリと愛知県などが31日、同県長久手市の「愛・地球博記念公園」に建設するジブリパークの基本合意書を結んだ。2022年秋に一部が開業する予定で、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは宮崎駿監督との「共作」のロゴマークを公開して「国内外の多くの人に喜んでもらえるものになるように頑張っていく」と述べた。
ジブリパークは五つのエリアからなり、スタジオジブリの作品をモチーフにした建物などを配置する。「となりのトトロ」の田園風景をイメージした「どんどこ森」など三つのエリアが、22年秋に先行開業する。「もののけ姫」のタタラ場をイメージした体験学習施設などがある「もののけの里」など二つのエリアは、23年にオープンする予定だ。
鈴木氏は会見で、「テーマパークの要素を若干入れながら公園を造っていく」と説明。スタジオジブリの関連施設は東京に「三鷹の森ジブリ美術館」があるが、鈴木氏は外国人観光客から規模の小ささを指摘されると述べ、「ジブリパークができれば、広いところに行きたい人はそちらにとして、うまくいくのではないか」と期待を寄せた。
ジブリパークの整備は愛知県が行い、スタジオジブリと中日新聞社が運営のための会社を設立する。大村秀章知事は、今年度中に詳細設計を詰めて整備費用を算出するとしている。
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ジブリパークについて愛知県と基本合意を結んだスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと記者団との主なやり取りは、次の通り。
「宮崎駿氏、すぐに口出す」
ジブリといえば(監督の)宮崎駿ですが、会って話をするごとにジブリパークに話が及ぶ。宮崎は現在映画を作っているが、ジブリパークがどういうものになるのか心配でしょうがない。宮崎駿という人は、人が何かをやっていると放っておけない、ものすごくおせっかいじじいなんです。
ジブリパークの構想は、実際に…