いたずら好きの羊が主人公の人気アニメ「ひつじのショーン」のキャラクターや建物を再現した施設が31日、滋賀県米原市の体験型観光農園「ローザンベリー多和田」にオープンする。19日、地元の子どもたちを招いて内部が公開された。
新施設は「ひつじのショーン ファームガーデン」。約5千平方メートルの敷地に、アニメに登場する牧場主の家のほか、ひつじたちの小屋、ショーンや仲間らが配置されている。カフェテラスでは英国の軽食を楽しめる。隣接する「羊のふれあい牧場」では、ショーンと同じく顔の黒いサフォーク種の放牧を増やす予定という。
ひつじのショーンは「ウォレスとグルミット」シリーズなどで知られる英アードマン・アニメーションズ制作。ショーンと仲間が牧場で引き起こす騒動と、それに振り回される牧羊犬ビッツァーや牧場主の日常をユーモアを交えて描き、世界各国で人気を集めている。
アードマン・アニメーションズの担当者のナイオ・ハーディング・ヒルさんは「ショーンの世界に入り込める世界初のアトラクション。日本の地方にいながら英国の片隅にいる感覚が味わえるはずだ」と語る。年間15万人の来場を目指すという。
19日は米原市や隣接する長浜市の保育園・幼稚園児600人が招待された。米原市の柏原保育園の山尾未來ちゃん(5)は「ショーンが可愛かった。また来たい」と笑顔で話した。
23日にプレオープンする。入園料は中学生以上1千円、3歳以上500円。問い合わせはローザンベリー多和田を運営するメリーデイズ(0749・54・2323)へ。(真田嶺)