ソフトバンクグループ(SBG)傘下で米携帯電話4位のスプリントと、同3位のTモバイルUSの合併計画を巡り、ニューヨークなど米国の計10州・特別区の司法長官は11日、合併は競争を妨げるとして、差し止めを求める訴訟をニューヨークの連邦地裁に起こした。提訴を主導したニューヨーク州のジェームズ司法長官は「合併により、安くて信頼できる携帯通信網へのアクセスが損なわれ、低・中所得層がとくに大きな害を被る」などと指摘。価格上昇やサービス低下など消費者に不利益になり、雇用も減るとして、合併は阻止すべきだとした。
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カリフォルニアやコロラド、コネティカット、ワシントン特別区などの司法長官も提訴に加わった。合併の先行きは不透明さを増している。
ジェームズ長官らは提訴の声明で、過去10年間で携帯料金が28%下がったが、合併が実現すれば激しい価格競争が終わると主張。合併の目的とされる次世代通信規格5Gの早期敷設も、競争を通じて実現されるべきだとしている。
米連邦通信委員会(FCC)は…