魚は水中で相手と出会ったとき最初に相手の顔を見るという研究結果を大阪市立大と京都大の研究チームがまとめた。同種や他種の魚の写真を見せたところ、最初に顔に視線を送ることが多かった。胴や尾よりも視線を送る回数は多く、見ている延べ時間も長かったという。研究チームは魚も相手を識別する際、顔が重要なようだとみている。
相手を認識する際、霊長類は最初に顔、特に目を見ることが知られているが、魚類がどのようにしているか分かっていなかった。
大阪市立大の幸田正典教授(動物社会学)らの研究チームは、アフリカの湖で家族で群れを作って生活し、社会性の高いカワスズメ科の淡水魚「プルチャー」で実験した。
まず、水槽にレーザーポインタ…