米通商代表部(USTR)のライトハイザー通商代表は18日、米上院財政委員会の公聴会に出席した。日米貿易交渉について、農業分野を含む合意を「今後数カ月以内にまとめたいと望んでいる」と述べた。
ライトハイザー氏は、米国が環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱したことで米農家が日本市場で不利になっている状況を「受け入れがたい」とし、改めて懸念を表明した。
「日本側も交渉に熱心に取り組んでおり、(農業分野で)何がなされなければならないのか理解している」と述べた。TPPについては「加盟するのは誤りだ」と述べ、復帰の可能性は否定した。
2020年大統領選を見すえるトランプ大統領は、中国との長引く通商紛争で打撃を受けている米農家の支持動向に神経をとがらせている。日米貿易交渉では参院選後に成果をまとめたいとの意欲を示してきた。(ワシントン=青山直篤)