米国のハガティ駐日大使は16日、東京都内の日本記者クラブで会見し、トランプ政権が推し進める通商政策について、「米国は先進国の中で最も開かれた国であり、保護主義ではない」と訴えた。
ハガティ氏は会見で、「(世界の)消費者にとって米国の商品は役に立つ。(各国とは)より相互的な関係を築きたい」と主張。各国の経済発展には、米国の大規模な投資が貢献してきたと指摘したうえで「米国は各国とより公平な環境を求めているだけであり、それを保護主義と呼んで欲しくない」と訴えた。
ハガティ氏はまた、北方領土をめぐる日ロ交渉で、ロシアから返還された後に米軍基地が島に置かれるかどうかについて問われると「軍事プレゼンスをめぐる臆測については控えたい」と述べるにとどめた。
北朝鮮問題については、日米が国際社会と協力することが大事だとしたうえで、「北朝鮮が国連安保理決議を履行するためにも、圧力をかけ続ける必要がある」と訴えた。(軽部理人)