陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の陸上自衛隊むつみ演習場(山口県萩市)への配備計画で、防衛省が作った報告書に記された高台の標高が、国土地理院のデータと2メートル異なっていることが分かった。防衛省は「グーグルアースを使ったから。誤りではないと考えている」としている。
相違があったのは、イージス・アショアのレーダー電波が地表に当たることはないことを示した検討結果の資料。演習場に隣接し、レーダー電波の照射方向にある同県阿武町の高台「西台」の最も高い地点の標高が576メートルと記されていた。国土地理院によると、同地点の標高は574メートルという。
防衛省によると、全国の山の高さは約1千について国が定めた標高がある。その一方で、「台地の標高は定めたものがない。国土地理院は航空測量で高さを出しているが、細かい地形の起伏まで読み切れず、数メートルの誤差は生じうるとされる」(担当者)と説明する。ただ、防衛省戦略企画課の五味賢至課長は「このような指摘を受けて誤解を生むところもあるので、今後資料の見直しも含めて検討する」と話した。
イージス・アショアの配備計画…