秋田県の太陽光発電事業者が21日、東北電力の系統(送配電設備)に接続する際、高額な負担金を払わされたのは合理性がないとして、東北電に約9800万円の返還を求める訴えを、仙台地裁に起こした。
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訴状などによると、事業者は秋田県内で1メガワットの太陽光発電所を計画。東北電から2015年1月に示された工事負担金は2690万円だったが、同年11月に変電所の変圧器の空き容量がなくなったとして、変圧器の交換費用約9800万円を加えた金額を提示された。事業者はやむを得ず計約1億1800万円を支払った。訴状で事業者側は、東北電が圧倒的に優位な地位を利用して負担させたもので商慣習を著しく逸脱していると主張。交換費用相当の返還を求めている。
東北電は「訴訟に関する書面が届いていないので、コメントは控える」としている。
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