主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)の目玉行事の一つに開催国が各国首脳や配偶者らをもてなす晩餐(ばんさん)会がある。食文化を発信する絶好の機会として、開催国が腕によりをかけたメニューを準備する。
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過去のG20サミットでも、お国柄を反映した料理が並んだ。2018年のブエノスアイレス(アルゼンチン)では世界屈指の生産量を誇る牛肉が振る舞われ、16年の杭州(中国)ではマツタケスープにエビやカニなどの海産物が出た。15年のアンタルヤ(トルコ)では、首脳らは名物料理のケバブに舌鼓を打った。
日本でのG20サミットの開催は今回が初めてだが、G8サミットの経験はある。00年の九州・沖縄サミットでは琉球野菜や石垣牛、08年の北海道洞爺湖サミットでは毛ガニや羊肉、16年の伊勢志摩サミットではアワビや松阪牛などの特産品で、出席者をもてなした。
では今回は――?
大阪名物として広く知られるのはソウルフードの「たこ焼き」などの粉物料理だ。だし文化も盛ん。泉州水なすや大阪えだまめなど、大阪府が「なにわ特産品」に指定する特産品の野菜もある。
大阪は「天下の台所」や「食い倒れの街」として歩んできた歴史がある。食へのこだわりを世界に見せられるか、注目されている。(半田尚子)