無修正のわいせつ動画を不特定多数の人が閲覧できるようにしたとして、大阪府警は、アダルトビデオ(AV)制作会社「ミュゼ」社長の若林弘之容疑者(42)=大阪市中央区=と、従業員の蛯原友宏容疑者(33)=同市浪速区=をわいせつ電磁的記録等送信頒布の疑いで逮捕し、11日発表した。
保安課によると、2人は共謀して3月27日、海外の動画販売サイトで、わいせつ動画を不特定多数の人が閲覧できる状態にした疑いがある。動画に出演していた女性が昨年8月、「だまされてAVを撮影され、海外の動画サイトに無修正で販売されている」と府警に相談していた。
女性の府警への説明によると、18歳だった2016年5月、大阪・ミナミで若林容疑者から「モデルをやらないか」と声を掛けられて面接して女優に登録。約1週間後、同意無くラブホテルに連れて行かれ、性交の様子を撮影されたという。府警は強要容疑なども視野に捜査を進める。