車のマフラーに覚醒剤を隠して密輸したとして、大阪地検は、韓国籍の無職ジョン・ジャン・フオァン容疑者(42)=住居不定=を覚醒剤取締法違反(営利目的輸入)と関税法違反の罪で起訴した。10日付。
起訴状などによると、ジョン容疑者は5月26日、ラップで11個に小分けした覚醒剤計約1・6キロ(末端価格約9500万円)を車のマフラー(直径最大20センチ、長さ185センチ)2本に隠し、米ロサンゼルス国際空港発の旅客便に乗せて関西空港に密輸したとされる。
大阪税関関西空港税関支署の職員が、車のマフラーをエックス線検査し、覚醒剤が隠されているのを発見。通報を受けた大阪府警とともに、覚醒剤を別のものにすり替えて運ばせる「泳がせ捜査」を実施。マフラーは大阪市福島区の民泊に運ばれ、府警が受け取ったジョン容疑者を現行犯逮捕したという。