エネルギー放射装置をシーリングライトに設置することで、部屋の至るところでケータイ、タブレットPC、ノートPC、プロジェクターなどのデバイスへの充電が可能になる。上海の科学者はこのSFチックなエネルギー伝達手段の技術の原型を現実世界にもたらした。文匯報が伝えた。
中国科学院上海光学精密機械研究所強フィールドレーザー物理国家重点実験室と同済大学電子・情報工学学院の研究者が協力し、全固体レーザーに基づく共鳴ビームワイヤレス充電技術の研究を展開した。電気出力2W、距離2.6メートルのワイヤレスエネルギー伝達を実現するとともに、エネルギー伝達範囲内のエネルギー伝達効率を研究した。関連成果はこのほど出版された米国電気電子学会(IEEE)のIoT専門誌に掲載された。
最新の研究において、双方の研究チームは全固体レーザーの腔内光をワイヤレスエネルギー伝達の媒介とする共鳴ビーム充電技術を打ち出した。出力光パワーを10.18Wとした条件下で、2Wの電気出力を最長2.6メートルまで伝達した。研究者によると、共鳴ビーム充電技術は固有安全性が確保されている。伝達ルート内に遮蔽物があれば自動的にエネルギー伝達を切断する一方で、伝達ルート内の生物は電磁波の影響を受けない。さらに共鳴ビーム充電システムは自動照準とマルチルート同時伝達を実現できる。ケータイの充電を例にすると、共鳴ビーム充電技術を利用することで、エネルギー放射装置をレシーバーから数メートルの位置に設置することで、同時にレシーバーをケータイのケース内に集約できる。その際にケータイを放射装置の有効カバー範囲内に置くだけでエネルギー伝達が可能になる。ケータイを特定の充電器に置く必要がなく、コードをつなぐ必要もない。
レシーバーの移動性をさらに高めることで、同技術は屋内環境におけるケータイ、ノートPC、プロジェクターなどのデバイスへのワイヤレス充電が可能になる見通しだ。将来的には屋外環境においても、稼働中のドローン、自動車などのデバイスにワイヤレス充電を行えるようになる。さらには過酷な環境における電子デ