全国政治協商会議(全国政協)委員を務める中国科学院院士で、中国航天科技集団科技委員会主任の包為民氏は23日取材に対し、「中国の風雲シリーズ気象衛星はすでに世界の100ほどの国・地域のユーザーに衛星資料・製品を提供している」と述べた。中国青年報が伝えた。
中国第1世代極軌道気象衛星は1977年、正式に「風雲1号」と名付けられた。これにて風雲気象衛星時代が始まった。中国は現在まで風雲気象衛星を17基打ち上げており、7基が軌道上で安定的に周回している。包氏は、「風雲シリーズ気象衛星は国内外の気象観測・予報、気候変動対応などの分野で重要な役割を果たしている。風雲シリーズ気象衛星は2005年以降、122種の製品を提供している。19カ国が中国気象局衛星放送システムを利用し、風雲衛星のデータをリアルタイムで受信している。29カ国が風雲衛星データ直接受信局を建設している。24カ国が「風雲衛星国際ユーザー防災・減災緊急保障メカニズム」のユーザーに登録されている」と述べた。
包氏は、「中国は2030年より次世代極軌道衛星「風雲5号」、次世代静止軌道衛星「風雲6号」の開発を開始する。将来的に「風雲3号」の後を継ぐ低軌道気象衛星として、風雲5号衛星シリーズには総合観測衛星、専用観測衛星、緊急異常気象観測衛星ネットワークなどが含まれる。風雲5号衛星シリーズは2035年に、現在就役中の風雲3号衛星シリーズの全面的な代替と拡張を終える見通しだ」と明らかにした。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月26日