航天東方紅衛星有限公司の情報によると、同社が開発を担当した高分プロジェクトの1基目の衛星「高分1号」が26日、軌道上での安定運用7周年を迎えた。衛星は現在まですでに5年の設計寿命を実現し、運用寿命は2年以上延びている。中国新聞網が伝えた。
高分1号は2013年4月26日、酒泉衛星発射センターから「長征2号丁」キャリアロケットによって打ち上げられた。1基目から幸先の良いスタートを切り、軌道上の安定的で信頼性の高い運用により、中国内外のユーザーから好評を博した。
衛星は分解能2メートルのフルカラー、分解能8メートル・16メートルのマルチスペクトルの画像を提供できる。衛星全体の傾きに合わせ、高分解能カメラは4日内に世界全体を1回観測できる。広域カメラは4日のカバレッジ観測を実現。
高分1号のリモートセンシングデータは長年にわたり、中国の各業界で広く応用されており、さらに国際災害チャータの当直衛星にもなっている。国際的な重大事件に速やかなリモートセンシング観測データサービスを提供している。
中国国家航天局は2019年、高分1号の分解能16メートルのデータの世界開放・共有を行った。全国1枚図から世界有効カバー1枚図への更新を実現した。高分1号の分解能16メートルのデータは今年、正式に中国と欧州の「Dragon Programme」第5期に導入された。
航天東方紅衛星有限公司によると、高分1号は7年にわたり中国の国土資源、農業、気象、環境保護・減災などの分野に大量の高精度、広範囲の宇宙観測データを提供してきた。同衛星は中国の海外リモートセンシングデータへの依存度を大きく引き下げ、中国リモートセンシング衛星の現代化、スマート化、正確化に向かう発展の道の重要な支えになった。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年4月28日