中国衛星測位協会は北京市で18日、「中国衛星測位・位置サービス産業発展白書」を発表した。白書によると、中国の衛星測位特許出願件数は2019年12月31日時点で計7万件を突破し、世界一をキープした。中国新聞網が伝えた。
北斗グローバルシステムの建設、産業発展の急速な推進に伴い、中国の衛星測位特許年間出願件数が持続的に増加し、特にここ3、4年、特許申請の勢いが加速している。
中国工業・情報化部(省)電子知的財産権センターが中国特許認定機関の記載内容について行った統計によると、中国衛星測位特許出願件数は2016−18年の3年連続で1万件を超えていた。2019年はやや減少したが、2019年12月31日現在(公開時間)の特許出願件数(発明特許と実用新案を含む)は計7万4897件にのぼり、世界一をキープした。
白書は、測位体制、信号処理、情報処理、無線ユニット、GNSS+という5大技術の特許分布状況を見ると、測位体制に関する特許出願件数が最多で全体の39.14%を占めていると指摘。衛星測位関連特許の地域分布状況によると、広東省は1万897件の保有件数で最多となっている。北京市は9470件で2位、江蘇省は8392件で3位。また安徽省、河南省、湖北省の過去5年間の特許成長率が高く、平均で25%以上となっている。
民間応用分野において、北斗は電子商取引、スマートフォン、ウェアラブルデバイスなどの分野で広く応用されている。2019年第3四半期まで、中国市場でネットワーク接続を申請した携帯電話のうち400機種以上が測位機能を持ち、うち北斗測位をサポートする携帯電話は300機種近くにのぼる。
白書によると、北斗3号システム中核ネットワークの構築が2019年完了し、北斗3号ショートメール通信サービスも機能・性能の全面的なアップグレードを迎える。地域サービス容量は1時間あたり1000万回に、1回あたり通信能力は漢字1000字(1万4000ビット)に向上する。世界サービス1回あたり通信能力は漢字40字(560ビット)に向上する。大ユーザー容量、大伝達量、小型化、低消費電力の北斗3号ショートメールサービスが、より大きな北斗通信サービス新応用市場を形成する見通しだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月19日