習近平国家主席の夫人で国連教育科学文化機関(ユネスコ)女子と女性の教育促進特使を務める彭麗媛氏は12日、第5回「ユネスコ女子と女性の教育賞」にビデオで祝辞を寄せた。
彭麗媛氏はスリランカとケニアの受賞者に心からの祝意を表した。また「2015年に中国とユネスコは協力して女子と女性の教育賞を創設した。受賞者たちは実際の行動によって女子と女性が知識と技能を得る手助けをし、女子と女性の人生の夢に火をともし、教育におけるジェンダーの平等の促進、社会発展の推進のために力を捧げてきた。中国でも幾千幾万の人々が女子と女性の教育事業のために黙々と努力している。張桂梅さんという女性教師は雲南省の貧しい山間部に40数年間にわたり根を下ろし、中国初の無償女子高等学校の創設を推進し、2008年の創設以降すでに1600人以上の女子が大学進学の夢をかなえる手助けをしてきた。張先生は女子たちから親しみを込めて『張お母さん』と呼ばれている。彼女は一筋の希望の光のように、子供たちの夢を追う人生を明るく照らしている」と述べた。
彭氏は「今年は新型コロナウイルス流行の影響を受けて、世界で15億人の生徒たちが休学を余儀なくされている。女子への影響は特に際立っている。私たちは何とかして女子の授業再開や復学を支援し、女子が新型コロナのために後れを取ることのないようにする必要がある」と指摘した。
また、「世界の成人の非識字者の63%が女性だ。女性が良い教育を受けられなければ、人類社会の発展と進歩はない。私はこの偉大な事業を積極的に支持し、これに参加するよう、さらに多くの国々と各界の識者に呼びかける。中国は引き続きユネスコと協力して2021年から2025年までの第2期女子と女性の教育賞をしっかりと運営し、国際的な教育交流・協力を推進し、女子と女性の教育の促進、国連による2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)の達成のために一層の貢献をしていく。私たちは手を携えて努力し、女子と女性が平等で質の高い教育を享受する手助けをし、女性が素晴らしい未来を得られるようにしよう」と述べた。
ユネスコのアズレ事務局長は中国政府が女子と女性の教育賞の創設を支持し、教育におけるジェンダーの平等を促進するために積極的に貢献してきたことを高く評価し、これに感謝の意を表明。「ユネスコは各者と共に努力して、世界の女子と女性が平等な教育の機会と明るい未来を得る後押しをしたい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年10月13日