新型コロナウイルスの起源解明に関するポッティンジャー米大統領副補佐官(国家安全保障担当)の不当発言について、中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は4日の定例記者会見で、「米側の一部の高官が理性と理知を取り戻し、現実と向き合い、自らの努力の強化と国際協力によって米国民の生命の安全と健康を最大限守ることを望む」として、次のように述べた。
いわゆる「武漢の研究室によるウイルス製造説」または「流出説」については、米国のトップレベルの疾病予防・管理の専門家であるファウチ氏を含む世界のほぼ全てのトップレベルの科学者や疾病予防・管理の専門家がいずれも公に否定している。中国側の科学者も繰り返しメディアの取材に応じ、米国メディアも武漢ウイルス研究所を訪れて見学取材し、専門的見地から管理や研究に関する状況を紹介したことがある。中国側メディアも新型コロナウイルス感染症について一連の真偽確認を公表し、具体的で詳細かつ正確なデータや事実を数多く引用して踏み込んだ反論を行った。
新型コロナウイルス感染症が一昨年後半に世界各地で発生したことを示す手がかり、報道、研究が増えており、しかもその時期はますます早い時期になってきている。中国側は世界保健機関(WHO)の指導下で科学者が起源解明問題について真剣な科学調査を行い、できるだけ早く事実と真相を明らかにして、将来人類がこうした公衆衛生上の危機により良く対処できるようにすることを希望する。
米高官が起源解明の問題をこれほど重視している以上、米メディアが以前報じたフォート・デトリックと米国の一昨年秋のインフルエンザ流行及び新型コロナウイルス感染症との関係を考えると、なぜ米側は現在までWHOの専門家を米国での現地調査に招待していないのか?米国が海外に設けている200以上ある生物学研究所は一体何を行っているのか?米側はなぜ外国の記者による現地見学・取材を許可しないのか?
現在、新たな感染の波が世界規模で猛威を振るっている。中国側は世界各国とさらに団結を強化して新型コロナと闘い、一致協力して一日も早く勝利を収め、人々の生命の安全と身体の健康を最大限に守ることを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月5日