王毅国務委員兼外交部長(外相)は9日にビデオ形式で行われた中国と湾岸協力会議(GCC)の閣僚級会議に北京で出席した。
王部長は「中国とGCCの関係は持続的で健全な発展の勢いを保っている。双方の上層部交流は緊密で、政治的相互信頼は深まり続け、実務協力は実り多く、人的・文化的交流は秩序立って行われている。とりわけ新型コロナウイルス感染症と世界が闘っている重要な時期における今回の会議開催は、中国とGCCが肩を並べて新型コロナと闘い、手を携えて双方関係を新たな段階へと押し上げるという明確なメッセージを対外的に発するものとなる」と述べた。
また「中国とGCCの実務協力は素晴らしい成果を挙げている。中国とGCCの全加盟国は『一帯一路』協力文書に調印し、高水準の5G通信協力を実施している。過去3年間、中国とGCCの貿易額は年平均10%以上増加し、昨年には過去最大の1794億ドルに達した。今年上半期は新型コロナウイルス感染症の流行による打撃を前に、双方は各分野の実務協力を逆境の中でも強化し、エネルギー貿易は30%以上の大幅な伸びを見せて1億トン近くに達し、新規工事請負は総額で14.5%増加して100億ドルを超えた。これによって、双方の経済の高度の互恵性と実務協力の強靭性が十分に証明された」と指摘。
「ワクチン協力はすでに中国とGCCの協力の目玉となっている。中国側がアラブ首長国連邦(UAE)及びバーレーンと実施している世界初の新型コロナウイルスワクチンの第III相治験(フェーズIII)は落ち着いて効率的に進められ、接種人数はすでに4万4000人に達している。GCCの全ての国々の信頼できる戦略パートナーとして、中国側は地域の人々のワクチンに対する実際のニーズを非常に重視し、かつ積極的にこれに応じ、確かな行動によって、GCC側と共に人類衛生健康共同体の構築を後押しする」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年11月10日