国務院新聞弁公室は21日に記者発表会を行い、「新時代の中国エネルギー発展」白書を発表した。それによると、中国の再生可能エネルギーの開発・利用規模は世界一だという。中国新聞社が伝えた。
同白書は、「2019年末時点で、中国の再生可能エネルギーの発電設備容量は7億9千万キロワットとなり、世界の約30%を占めた。このうち水力発電、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電の発電設備容量はいずれも世界一だ。2010年以降、中国の新エネルギー発電分野への投資は累計約8180億ドル(約84兆6057億円)に上り、同期の世界の新エネ発電建設投資全体の30%を占めた」としている。
これと同時に、中国の再生可能エネルギーによる熱供給も幅広く応用されている。同白書は、「2019年末現在、中国の太陽熱温水器の集熱面積は累計5億平方メートルに達し、浅層と中深層の地熱資源により暖房を供給される建築面積は11億平方メートルを超えた」と指摘した。
同白書は、「中国の風力発電と太陽光発電の設備製造は整った産業チェーンを構築し、技術水準と製造規模は世界のトップレベルだ。2019年に中国のポリシリコン生産量が世界の総生産量に占める割合は67%に達し、太陽電池は79%、太陽電池モジュールは71%に達し、太陽電池製品は200以上の国・地域に輸出された。風力発電機の製造では世界の41%を占め、中国はグローバル風力発電設備製造の産業チェーンで重要なエリアになった」と指摘した。
国家エネルギー局の章建華局長は発表会に出席し、そして「現在、中国は世界最大のエネルギー生産国でありエネルギー消費国だ。これから、中国は石炭のクリーン化された開発・利用を拡大する。高炭素のエネルギーから低炭素のエネルギーへの移行を推進する。次世代情報インフラの建設を契機として、エネルギーのデジタル化とスマート化に向かう発展を推進する」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年12月22日