OSはコンピュータのソフトとハードの「管理者」であり、その性能を左右する鍵となる技術領域でもある。中国科学院量子情報重点実験室の科学技術成果転化プラットフォームである合肥本源量子科技公司は8日、独自の知的財産権を持つ量子コンピュータOS「本源司南」を発表した。専門家は、同OSが既存の量子コンピュータの運行効率を数倍高めることが実験で示されたと述べた。新華社が伝えた。
中国科学院院士で、中国科学院量子情報重点実験室室長の郭光燦氏は「量子チップを人の心臓に例えるならば、量子コンピュータOSは人の脳に相当し、量子応用ソフトは血肉に相当する。良いOSは量子コンピュータの運営をより効率的かつ安定的にすることができる」と述べた。
同OSは量子計算任務の並列実行、量子チップの自動校正、量子資源システム化管理機能などの面で進展を実現した。
郭氏は「研究者の実験によると、同OSは既存の量子コンピュータの運営効率を数倍高めることができる」と述べた。
本源公司は近年、量子測量・制御一体型装置、量子コンピュータ「悟源」などの製品を開発しており、6ビットの超伝導量子計算クラウドプラットフォームをリリースした。同社によると、今回新たに発表された同OSは量子計算クラウドプラットフォームに搭載され、世界のユーザーに提供されるという。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年2月9日