河北省体育館テニス館で9日夜、華大基因引き渡しセンターの生産サポートディレクターである陳戊荣氏は、背後に並ぶ白いエアドームテントを指差しながら、「火眼実験室の最大の特徴は非常にスピーディな設置で、もう一つの特徴は大規模な検査量だ」と語った。中国新聞網が伝えた。
この15のテントは、陳氏らが20時間かけて設置したもので、1日あたりの検査処理量がチューブ10万本に達する「火眼実験室」だ。実験室は一日当たり最大で100万回分の検体検査を行える。
今回、河北省石家荘市を支援した火眼実験室には、12のテント(エアドーム型)と3つのスピード設置型の陰圧テントが含まれる。移動可能な車載火眼実験室、石家荘華大医学検査実験室も設置完了だ。さらに百台に上る各種検査設備が搭載されており、大規模で標準的なPCR検査プラットフォームを形成し、一体型のウイルス検査を実現した。
河北火眼実験室の副総指揮である趙立見氏は「従来の設置方法と比べると、テント型の火眼実験室は設置がスピーディだ」と話し、実験室を1日で設置できた理由について、「エアドームテントのガス充填にかかる時間は約50分のみ。テント内はモジュール化レイアウトを採用。設備を現場に運び入れれば直接組み立てることができ、非常に便利だ。テントはさらに航空機に搭載し、一般的な検査試薬キットや装置と同時に必要な場所に運ぶことができ、『移動実験室』になる。実験室設置にかかる時間を大幅に短縮し、検査能力を迅速に高めた」と述べた。
火眼実験室はその高い検査能力により多くの人々から注目されている。趙氏によると、1日あたりの検査能力をチューブ10万本にするため、2日弱で全国各地から検査係を40人以上集め、現地の係員を加えると500人以上になる。同時に2交代態勢で対応し、装置・設備を24時間連続で稼働させ、全力でPCR検査を行う。
さらに全自動検査設備の加入により、火眼実験室の検査能力が倍増している。趙氏は、「実験室には自動化PCR抽出設備があり、人の手で1本あたりの検体を96本のケースに移す必要がなくなった。作業効率が上がり、同時に人の手によるミスと感染リスクを減らした」と例を挙げて説明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月11日