東京 江戸川区 爆発事故で現場検証 ボンベ 約60センチの深さに——贯通日本资讯频道
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東京 江戸川区 爆発事故で現場検証 ボンベ 約60センチの深さに

27日、東京 江戸川区の工事現場で爆発が起き、10人がけがをした事故で、警視庁は28日、現場検証を行って詳しい状況を調べました。現場は40年ほど前から駐車場として使われていた場所で、地表から5、60センチほどの深さに埋められていた可燃性ガスのボンベが工事中に損傷し、ガスに引火した可能性があるということです。警視庁はボンベが埋められた経緯についても捜査を進めています。

27日午前9時半ごろ、江戸川区東葛西の新築住宅の工事現場で突然、爆発が起き、工事車両が激しく焼けたほか、爆風によって周辺の住宅や店舗など38棟の壁や窓、エアコンの室外機が破損するなどの被害が出ました。

警視庁によりますと、工事現場の作業員や近隣住民など10人がのどや耳の痛みなどを訴えましたが、いずれも軽傷だということです。

警視庁は28日、東京消防庁と合同で、現場検証を行いました。

現場は、少なくとも40年ほど前から駐車場として使われていた場所で、住宅を新築するため、地盤にくいを打ち込んで補強する工事が行われていました。

これまでの調べで、地中にあった「アセチレンガス」という可燃性の高いガスのボンベが工事中に損傷し、漏れ出したガスに引火した可能性があることがわかっています。

28日の検証で、地中から引き出されたボンベは、50センチから60センチほどの深さに埋まっていて、長さが1メートル3センチ、直径が26センチほどでした。

さびがあるなど一見して古く、中央部分に直径6センチほどの穴が開いていたということです。

捜査関係者によりますと現場の作業員は「作業をしていたら何かに当たり、白い煙が出てきた。避難したが爆発した」と説明しているということです。

警視庁は損傷したボンベから漏れ出たガスに、重機とボンベがこすれた際の火花が引火した可能性があるとみて、爆発の詳しい原因を調べるとともに、ボンベが地中に埋まっていた経緯についても捜査を進めています。

ボンベ 現場検証で地上に引き出される

爆発事故が起きた現場では、28日午前9時半から警視庁と東京消防庁があわせて60人余りの体制で検証を始めました。

爆発があった場所の状況を写真で記録していたほか、地中にあったボンベの周りの土をスコップで取り除いたあとロープを使って慎重に引き出していました。

検証が始まってからおよそ2時間半後に地上に引き出されたボンベの表面は、全体的に茶色っぽく、さびや腐食が進んでいる様子でした。

現場工事の施工業者「警察の調査・検証に協力」

爆発現場で行われていた工事の施工業者が28日、NHKの取材に応じ、「けがをされた方々が一日でも早く快方に向かうことを祈っています。今後、警察の調査・検証に協力していきます」とコメントしました。

施工業者の担当者によりますと、27日は午前8時ごろから作業員4人で工事を始め、地盤強化のためのパイプを入れようとしたところで爆発が起こったということです。

また、この施工業者を管理・指導していた別の会社によりますと、爆発があった工事現場では、事前に地盤調査が行われましたが、当時、ボンベが埋まっているなどの異常は確認されなかったということです。

調査は、工事現場の4つの隅と中央に専用の棒状の器具を突き刺し、刺さった深さによって地盤の固さを調べるもので、地中に埋まっている物についても部分的には調べられるということです。

専門家「本来は適切な処理が必要」

ガスボンベの適切な管理や処理を推進する業界団体の「関東高圧ガス容器管理委員会」の戸谷昭宏さんによりますと、アセチレンガスは、3000度以上の非常に高い温度で燃焼する可燃性のガスで、金属を溶接したり、切断したりする際などに使われています。

地中からアセチレンガス入りのボンベが見つかるケースは、東京都内だけでも年に数回あるといい、建設会社などから処理の依頼や相談を受けているということです。

なぜ地中からボンベが見つかるのか。本来であればボンベは現場から持ち帰り「高圧ガス保安法」という法律に基づいて、適切に処理する必要があります。

戸谷さんは今回の爆発事故についての事情はわからないと断ったうえで「使ったボンベが自分のものであれば持ち帰り、借りた物であれば返却するのが正しいが、今後使わないから、処分が面倒だからと、現場に残してしまった事業者が過去に存在したことも推察される。前回の建設ラッシュから50年、60年が経過し、建て替えや再開発の時期を迎えてそうした行為が発覚しているのではないか」と話しています。

今も地中に残されているアセチレンガス入りのボンベが、爆発する危険性については「これまで団体が関わった回収や処理で爆発が起きたことは1件もなく、古くなったからといって爆発の可能性が高くなるというケースも経験していない」と述べて、強い衝撃が加えられるなど、特殊な条件がなければ可能性は低いという考え方を示しています。

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