認知症 去年の行方不明者 死亡の7割以上が5キロ圏内 警察庁——贯通日本资讯频道
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認知症 去年の行方不明者 死亡の7割以上が5キロ圏内 警察庁

去年、認知症やその疑いがあり、行方不明になったあと、亡くなった状態で見つかった人の7割以上が、行方不明になった場所から5キロ圏内で死亡していたことが警察庁のまとめでわかりました。

警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、行方不明になったとして、去年、全国の警察に届け出があったのはのべ1万8121人で、前の年よりも918人減りました。

都道府県別では、大阪府が2086人で最も多く、次いで神奈川県が1907人、埼玉県が1812人、愛知県が1476人、兵庫県が1454人などとなっています。

届け出のあった1万8121人のうち、93%にあたる1万6877人は去年のうちに生存が確認されましたが、491人は亡くなった状態で見つかりました。

警察庁がその発見場所を分析したところ、77%余りの382人が行方不明になった場所から5キロ圏内で死亡していたことがわかったということです。

亡くなった場所は河川や河川敷が115人で最も多く、用水路・側溝が79人、山林が71人などとなっています。

水辺で溺れたり、山林で滑落したりしていることが考えられるということです。

一方、行方不明になった人の中には服や靴に取り付けたGPSの装置を活用して発見につながったケースが111件あったということで、警察庁は行方不明になった場所の周辺を中心に、GPSやドローンなどの技術も活用しながら、早期発見のために迅速に活動するよう、全国の警察に周知することにしています。

遺族「近場で探しきれずつらい」

 

認知症の疑いがあった母親が行方不明となり、自宅から3キロ余りの用水路で亡くなった家族は「近場で探しきれなかったのは悔いが残り、つらい思いです。行方不明になった人が思いもかけない場所にいることがあることを知ってもらいたい」と話しています。

熊本県阿蘇市の島田博幸さんの母親、八重子さん(当時75)は3年前、行方不明になりました。

その2日後、家から3キロ余りのところにある用水路のなかで見つかった時にはすでに亡くなっていました。

八重子さんは周囲からも元気で明るいと言われる人柄だったということですが、亡くなる半年ほど前から物忘れが激しくなったほか、夜に1人で家を出て行くこともあったということです。

医師の診察は受けていないものの、症状から家族は認知症を疑い、病院に連れて行こうとしていたやさきのことだったといいます。

行方不明になったのは夜で、近所の人から八重子さんを外で見かけたと連絡がきていなくなったことに気がつき、家族や近所の友人などと2時間ほど、目撃された付近などを探したということです。

その後、警察にも連絡して家の近くを中心に捜索してもらったほか、翌日からは消防団なども加わり範囲も広げて本格的に捜索しましたが、見つかりませんでした。

そして、行方不明になってから2日後。

目撃された場所とは別の方向にある家から3キロ余り離れた用水路の中で、農作業をしていた人によって発見されたということです。

博幸さんは「母が見つかった用水路は思いもかけない場所でまさかという感じでした。近場でしたが探しきることができず救えなかったというのは悔いが残り、つらい思いです」と話していました。

その上で、「早めに病院に連れて行き、対応をとっておけばよかったなと感じます。行方不明になっても近場で思いがけない場所は見落とすことがあり、そういう場所にいる可能性があることを知ってもらえたらと思います」と話していました。

専門家「早くSOSを出すことが大切」

 

認知症の行方不明者の問題について詳しい国立長寿医療研究センター理事長特任補佐の鈴木隆雄さんは「家族などが行方不明になったらなるべく早くSOSを出すことが大切だ。行方不明になった人を地域の一般の住民が発見するケースも多いことから地域で情報を共有し見守ることが求められる」と指摘しています。

鈴木さんは、厚生労働省の研究班の代表として2014年度に認知症行方不明者の死亡事例の分析を担当しました。

その上で今回の警察庁の分析で行方不明になった場所から5キロ圏内で死亡していた人が多かったことについて、「過去に行った調査でも近場で発見される割合は高く、行方不明になったと言っても必ずしも遠いところに行っているというものではない」として、認知症の家族などが行方不明になった際の捜索のポイントを次のようにあげています。

▽5分から10分程度自宅周辺を探し、さらに近所を10分ほど探しても見つからなかったら、すぐに警察に相談して警察や消防団、自治体など捜索に協力する人たちを増やす。

▽警察に行方不明届けを出す時間が早いほど、見つかるまでの時間が短くなる傾向があるため、ためらわずなるべく早く家族がSOSを出すこと。

▽特に夏場は、高齢者は脱水症状になりやすく、水分補給を求めるためか水辺へ向かって、そこで力尽きて亡くなるケースが多く、近場に水辺がある場合はまず、その周辺を探す。

鈴木さんは、「全国の自治体の多くは、警察や行政、それに地域の企業や住民などが認知症行方不明の人の捜索に協力する『SOSネットワーク』が整備されているものの、残念ながら稼働していない自治体がある。これまでの研究では、行方不明になった人を発見したのは一般の人だったケースも多く、認知症の人が住み慣れた地域で暮らし続けていくためにも地域で情報を共有していくことが重要だ」と訴えていました。

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