女子ゴルフの今季メジャー最終戦、全英女子オープンは5日、英国中部のロイヤルリザム・アンド・セントアンズ(6480ヤード、パー72)で第3ラウンドを行い、不動裕理が69を出して通算2オーバーの218とし、日本勢トップの23位に浮上した。
前日17位の横峯さくらは75で通算4オーバーの220とスコアを落とし、16歳のミシェル・ウィー(米国)らとともに32位。宮里藍も75と崩れ、同5オーバーの221で38位に後退した。天沼知恵子は72にまとめ、223で51位。
66をマークしたシェリー・スタインハウアー(米国)が通算7アンダー、209で単独首位に立ち、ジュリ・インクスター(米国)ロレーナ・オチョア(メキシコ)ら4選手が3打差の2位に並んだ。(共同)
◇さくら父もお手上げ気味
難コースを相手に踏ん張っていた横峯と宮里は、第3ラウンドでともに75。それぞれ32位と38位に後退した。風が弱かったこの日、2人を悩ませたのはトリッキーなグリーンだった。
宮里は14番(パー4)でパターを使って4打を費やした。「4パットしたという感覚はないのだけど。難しいというより微妙なライン。切れるか、切れないか、微妙なところだった」と首をひねった。
横峯はパー5の11番でピン上約2・5メートルに2オン。絶好のイーグルチャンスだったが、パットが決まらなかった。「グリーンは駄目。しっかり打ちたいが、打つとすぐ3、4メートル行ってしまう。どこまで転がるか分からず、距離を合わせるだけになってしまう」と悩みを口にした。
スパルタで知られる横峯の父、良郎さんも娘に同調する。今大会はキャディーを務め、「このグリーンは入らない。英国に10年くらい住まないと分からないだろう」と、お手上げ気味だった。(共同)
毎日新聞 2006年8月6日