【エルサレム樋口直樹】ロイター通信によるとイスラエル軍は6日、レバノン南部の村アンサルを空爆、少なくとも民間人5人が死亡した。地元警察などは、爆撃されたのは住宅地で、負傷者の救助活動中にも攻撃が繰り返されたと主張している。一帯では1万人規模の同軍の陸上部隊がヒズボラの掃討作戦を継続している。
一方、イスラエル北部の町キリヤト・シュモナでは同日、レバノン南部から発射されたヒズボラのロケット弾多数がイスラエル兵の一団を直撃した。イスラエル放送は兵士10人が死亡したと伝えた。1度のロケット攻撃による死者数としては最大となった。
イスラエル軍は、レバノン国境から北部に向けてヒズボラの掃討を続けているが、ヒズボラ側はより長射程の新型ロケットなどで応戦。激しい陸上戦に加え、同軍の空爆やヒズボラのロケット攻撃で双方の民間人への被害が拡大している。
毎日新聞 2006年8月6日