第62回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門に日本から追加出品された北野武監督の新作「TAKESHI’S(タケシズ)」が2日夜(日本時間3日未明)、ベネチアの映画祭メーン会場で公式上映された。
同日に初めてコンペ出品が発表された「サプライズ作品」だけに観客の注目も高く、会場はほぼ満員。上映後にはスタンディングオベーションが起き、北野監督は笑顔で応えた。
だが、夢と現実が幾重にも交錯する不思議な内容とあって、「良いか悪いか分からない」といった戸惑いの声も。北野監督は「(観客を)妙な異次元の世界に引っ張り込んだのは成功だった」と振り返った。(ベネチア共同)