中国工商銀行本部によると、同行はすでに米国のゴールドマン・サックスグループなど3つの海外企業との間で中国銀行への出資に関する了解覚書に調印した。了解覚書によると、この3つの企業が共同で35~40億ドルを出資し、同行10%の株式を取得することになっている。これで中国工商銀行がこれまで明言を避けてきた海外資本導入にようやく道筋がつき、中国工商銀行の株式制会社制への移行も早ければ月末に実現する見通し。
伝えられるところによると、中国工商銀行へ出資する3つの企業は米国のゴールドマン・サックスグループ(GoldmanSachs)、欧州最大の保険会社――ドイツのアリアンツ(Allianz)及びアメリカン・エクスプレス(AmericanEx press)。出資の内訳は、ゴールドマン・サックスグループが20億ドル以上、アリアンツが10億ドル以上、アメリカン・エクスプレスが2億~3億ドル。この取引は10月の中国工商銀行の上場前後に行われる予定。
出資額から見ると、ゴールドマン・サックスグループが中国工商銀行の約7%の株式を取得することになっており、この比率はつい最近海外戦略投資を導入した中国銀行、中国建設銀行の「一つの外資系機関による国有銀行株式購入は一定比率以下に抑える」原則と同じ考え方に基づくものと見られている。
「チャイナネット」2005年9月7日