企業同士のモノの取引価格を示す8月の企業物価指数は、原油価格の高騰を受け、1年前と比べ1.7%上昇しました。
日銀が発表した8月の企業物価指数は、2000年の平均を100として98.1となり、1年前に比べて1.7%上昇しました。これで18ヶ月連続のプラスで、上昇率も7月より0.2ポイント拡大しました。
原油価格の高騰が続いているため、石油・石炭製品が1年前より23.4%上昇したほか、非鉄金属が11.1%、鉄鋼も9.9%の上昇と、素材・原材料関連が引き続き高い伸びを示しています。
一方で、デジタル家電中心に値下げ競争が激化している電気機器は3.9%の下落と、値下がりに歯止めがかからず、燃料や素材価格の上昇を最終消費財の価格に転嫁出来ていない現状を示しています。