パキスタン北東部で8日午前9時(日本時間午後1時)前、強い地震があり、同国と隣国のインド、アフガニスタンの3カ国で少なくとも計40人が死亡した。
米地質調査所によると、震源地はパキスタンの首都イスラマバードの北北東95キロで震源の深さは約10キロ、マグニチュード(M)は7.6と推定される。日本の気象庁は震源の深さは約30キロ、M7.8としている。
パキスタンの首都イスラマバードでは、市内の高層アパートが倒壊。ロイター通信によると、同国政府当局者は、地震で数百人が生き埋めになったとみられると語った。フランス公共ラジオによると、パキスタン国軍報道官は、インド国境のカシミール地方で山間の村一つが完全に破壊されたと語った。
パキスタンの民放ジオ・テレビによると、同国北東部のアザド・カシミール特別州で25人が死亡、北東部北西辺境州でも4人が死亡した。ラシッド情報・メディア相は同テレビに対し、全体の死傷者は確認できていないとした上で、首都近郊のラワルピンディで1人が死亡したと語った。
インドの民放テレビによると、同国北部ジャム・カシミール州で少なくとも9人が死亡、50人以上が負傷した。アフガンの民放トロ・テレビによると、北東部のバダフシャン州で1人が死亡した。。(イスラマバード共同)