ラトビア戦に4バックで臨む日本は、中盤をこれまでのボックス型からダイヤモンド型に変えた。より早い攻守の切り替えが狙いだ。
4バックの場合、ジーコ監督は攻撃的MFと守備的MFを2人ずつ並べてきた。今回は中村(セルティック)をダイヤモンドの頂点に置き、左に中田英(ボルトン)、右に小野(フェイエノールト)、底に稲本(ウェストブロミッジ)という布陣で準備を進めてきた。7日の紅白戦で小野が離脱したため、本番では松井(ルマン)が代わりに入る。
守備面で稲本の負担は大きくなるが、中田英や松井の攻撃面での能力を生かすことができる。中田英と松井が下がり、3人の守備的MFの形で守ることも可能。チーム内では、2人が攻撃参加した場合は、稲本を含めて2人は守りに残ることで意思統一している。
今回の取り組みについて中村は「相手や時間帯によって、試合中にもボックスか、ダイヤモンドかに変えられるようになる」と話す。ダイヤモンド型は固定的なものでなく、従来通りのボックス型と臨機応変に変更することも可能。運動量が求められるうえ、攻守のバランスの取り方も難しくなるが、選択肢が増えれば戦いの幅が広がる。【小坂大】