国際親善試合のペルー戦(24日、日産ス)に臨むサッカーの日本代表は、横浜市内で22日午前に初練習をした後、千葉県内に移動して同夜も約1時間半の練習で汗を流した。
アジア・チャンピオンズリーグでオーストラリアに遠征していた浦和勢の4人も夜から合流。昨年7月にオシム監督が就任してから、初めて召集されたFW高原(フランクフルト)、MF中村俊(セルティック)を主力組に入れて4-4-2の布陣でフォーメーション練習も行った。
オシム監督流の練習は初めてとなる中村俊。昨年のW杯ドイツ大会から大幅に若返ったメンバーの中でも、技術の高さは際立っていた。そして、「監督の考えた練習を漫然とこなすだけでは世界に近づけない。だから、常に強い国を相手にするイメージを持つとか、個人の意識が大事になる」とも提言した。
オシム監督には「ジョーカーを最初から使うのは良くない」という持論があり、昨年は国内組で土台を固めた。「日本代表に核になるブロックができた」という今が新たなカードを切るベストなタイミングとも強調。欧州で磨いた個の力で、中村俊と高原がオシム・ジャパンにどのような“化学反応”を起こすか注目される。【安間徹】
毎日新聞 2007年3月22日 18時40分 (最終更新時間 3月22日 23時06分)