あいおい損害保険は31日、トヨタ自動車が07年にロシアで現地生産を開始し、販売の増加が期待されることから、同国内のトヨタ車ユーザー向けに自動車保険(トヨタ保険)を販売する方針を明らかにした。ロシアで個人向け自動車保険分野への参入方針を打ち出すのは、日本の損保で初めて。モスクワに駐在員事務所を開設し、11月にも現地での調査活動を本格化させる。
トヨタが筆頭株主のあいおい損保は、ローンなどを手がけるトヨタファイナンシャルサービスと連携し、海外のトヨタ車ユーザーに自動車保険とローンを一体提供する事業を展開している。ロシアの自動車保険市場は現在、現地の保険会社の独占状態だが、経済成長に伴い自動車ローンの活用率も高まると見て、進出を決めた。【宮島寛】