【モスクワ町田幸彦】ロシア政府による巨額の追徴課税を受け、破たん状態となったロシアの石油大手ユコスの債権者集会が25日開かれ、同社の破産と清算開始を承認した。ソ連崩壊後、ロシアで台頭した新興財閥を代表するホドルコフスキー元社長が創立した国内最大の石油私企業は事実上、全面解体されることになった。
ユコスは一時、最大手ルクオイルと並ぶ石油企業に成長したが、反プーチン政権派を支援したホドルコフスキー元社長が03年、脱税・横領罪などで逮捕・起訴された。
ユコスの主な資産は国営石油企業ロスネフチが買い取る見込みだ。これにより、ロスネフチが国内最大手になる可能性がある。
毎日新聞 2006年7月26日 10時08分